日本自動車工業会、トラック市場動向調査結果を公表

　日本自動車工業会は、2012年度に実施した普通トラックと小型・軽トラックの市場動向調査結果を公表した。この調査は、トラック市場の動向を把握するため、保有・購入・使用実態などの変化と対応をまとめたもの。それぞれの調査結果概要は次のとおり。




2012年度普通トラック市場動向調査
(1)新車需要はリーマンショックによる落ち込みから回復傾向にある一方、保有台数の低迷、使用年数の長期化が進む。
(2)運送業者の経営状況は、悪化の割合が減少傾向にあり、10年以降回復傾向の兆しがみえる。今後の保有台数は“現状維持”傾向。
(3)貨物について、通常積載率・実車率は横這い状況。荷扱い量の減少傾向は緩やか。
(4)運送業者は荷主への運賃の値上げが困難な状況にあり、各種合理化を実施。今後の問題点はドライバー不足の懸念が増大傾向にある。
(5)環境面について、二酸化炭素排出量削減や省燃費対策として「ドライバー教育」「エコドライブの推進」に加え、ハード面の対応も進む。
(6)今後の対応策では「低燃費車両の導入」がトップ。「ハイブリッド車の導入」も増加傾向。


2012年度小型・軽トラック市場動向調査
(1)経営状況の実態と今後の見通しは、円高・デフレ等で景気や荷動きは停滞気味。今後も厳しい見通しをしている。
(2)保有台数は減少が続き、代替遅延化の傾向も変わらない。代替ではダウンサイジングが増加傾向。
(3)保有台数の減少の主な要因は「景気低迷」「輸送量・従業員数の減少」「燃料価格上昇」。
(4)今後の保有・購入意向については、同車型への代替意向率が高い中、わずかながらダウンサイズ・保有減の意向がみられる。




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